心言葉(読み)こころことば

精選版 日本国語大辞典 「心言葉」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ことば【心言葉・心詞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心とことば内面の考えや気持と、それを表現することば。心情を適切に表わすことば。
    1. [初出の実例]「法会の儀式、堂の荘厳、心ことばもおよびがたし」(出典:古今著聞集(1254)六)
    2. 「いなかとは申ながら、心ことばのやさしき事、都にもあれていの女は御ざ有まじひとぞんじ」(出典:虎明本狂言・花子(室町末‐近世初))
  3. 和歌評語として、歌の内容と用語。素材観照の心とそれを表現することば。
    1. [初出の実例]「中上、心詞とどこほらずしておもしろき也」(出典:和歌九品(1009頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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