心騒ぐ(読み)こころさわぐ

精選版 日本国語大辞典 「心騒ぐ」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 騒(さわ)

① 心配で気持が落ち着かない。あまりのことに心が乱れる。
落窪(10C後)一「立つとて、かい探るに、なし。心さわぎて、起(た)ちゐふるひ、紐解きて求むれど、絶えてなければ」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇「頻りに敏君を見つめて此れも心騒げる様子
② いやな予感がして胸さわぎがする。虫のしらせで心が波立つ。
読本春雨物語(1808)宮木が塚「心さわぎぬとて、夜の亥中に帰り来て、是はいかにいかにと問ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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