忌詞・忌言葉(読み)いみことば

精選版 日本国語大辞典 「忌詞・忌言葉」の意味・読み・例文・類語

いみ‐ことば【忌詞・忌言葉】

〘名〙
① 忌み慎んで言わないことば。宗教上の理由、または不吉な意味を連想させる発音によって、使うのをきらうことば。斎宮での「仏」「経」「僧」、婚礼の時の「去る」「帰る」、正月の三が日の「坊主」「箒(ほうき)」「ねずみ」などの類。
咄本・軽口露がはなし(1691)二「それぞれに忌(イミ)こと葉(バ)のあるぞかし」
② ①の代わりに用いることば。斎宮での「仏」を「中子(なかご)」といい、民間での「剃(そ)る」「葦(あし)」「梨(なし)」を「あたる」「よし」「ありの実」などという類。いみこと。〔延喜式(927)〕

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