忍山神社(読み)おしやまじんじや

日本歴史地名大系 「忍山神社」の解説

忍山神社
おしやまじんじや

[現在地名]亀山市野村町

野村のむら集落の西南にあたる鈴鹿川段丘上にある式内社。野村の古名は忍山とよんだようである。祭神猿田彦命で、俗に白髭しらひげ明神または野村の神明と称した(五鈴遺響)。旧村社。「倭姫命世記」によれば、鈴鹿郡神戸かんべ郷忍山は垂仁天皇の時代、皇太神宮の遷座に際して一時期その頓宮が置かれたという。もともと神戸という郷名はこの頓宮に由来するものと思われる。この旧地が現忍山神社を含む愛宕あたご山麓の西南域にあったとされる(亀山地方郷土史)が、同じ神戸郷野尻のじり村にある布気皇館ふけこうだち太神社とする説もある(→布気神社

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android