忍男(読み)しのびおとこ

精選版 日本国語大辞典 「忍男」の意味・読み・例文・類語

しのび‐おとこ ‥をとこ【忍男】

〘名〙
① 夫として公認されず、内密で女と通じている男。隠し男。情夫密夫
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一一「霄闇や生所しれぬ鼻の先 しのひ男か末つむの許」
咄本・鯛の味噌津(1779)心中「痞(つかへ)をおこし、二世とかはせししのびおとこに、早々文にてしらせければ」
② ひそかに女を相手に売淫する男。
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)一「うるはしきしのび男の若盛りなる」
※浮世草子・新可笑記(1688)五「さすがのしのび男あらはれける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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