忍音物語(読み)しのびねものがたり

精選版 日本国語大辞典 「忍音物語」の意味・読み・例文・類語

しのびねものがたり【忍音物語】

鎌倉前期の擬古物語。一巻。作者・成立年未詳。内大臣の子四位少将(のち中納言)は、故中務宮の姫君と結ばれて若君も生まれるが、父親に反対されて邸を出る。やがて姫君の美貌は帝(みかど)の目にとまり、姫君は承香殿の女御となり若宮(のちの東宮)を生むが、中納言は若君の出世を思案して出家する。十数年後、若君は中納言と再会し、中将から中納言に昇進する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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