志筑藩(読み)しづくはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「志筑藩」の意味・わかりやすい解説

志筑藩
しづくはん

明治初年、常陸(ひたち)国新治(にいはり)郡志筑茨城県かすみがうら市)に陣屋を置いた外様(とざま)藩。藩主本堂(ほんどう)氏の祖茂親(しげちか)が1601年(慶長6)出羽(でわ)(秋田県)本堂から志筑に移封されて8500石を知行(ちぎょう)し、源頼朝(よりとも)の庶長子忠頼(ただより)の子孫であることを敬されて交代寄合衆に列する。1868年(慶応4)高直しにより1万0110石となり、大名に列し立藩したが、71年(明治4)、廃藩置県で志筑県、新治県を経て茨城県に編入された。

[秋山高志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志筑藩」の意味・わかりやすい解説

志筑藩
しづくはん

慶応4 (1868) 年,常陸国 (茨城県) 新治郡志筑に新設された小藩。寛永2 (1625) 年以来旗本本堂氏が 8500石を領有,交代寄合として大名格の待遇を受けていたが,親久のとき1万 1000石の大名となり,志筑藩と称し,廃藩置県にいたる。外様,江戸城柳間詰。

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