普及版 字通 「怜(漢字)」の読み・字形・画数・意味
怜
人名用漢字 8画
[字訓] かしこい・さとい・あわれむ
[字形] 形声
声符は令(れい)。令は人が礼冠を著け、いて神意を聴く形。その神意をさとることを怜という。〔玉〕に「心に了(さと)るなり」とみえる。初唐のころには(れん)と通用したらしく、〔万葉集〕には当時の用義によって「あはれ・うまし・おもしろ・うらさぶ」のように訓する。「怜」を「あはれ」とよむのは、「可怜()(あはれむべし)」の意である。
[訓義]
1. かしこい、さとい。
2. あわれむ、いつくしむ。
3. よし、よろし。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕怜 アハレブ・カナシブ・オモシロシ・ホコル 〔字鏡集〕怜 カナシブ・ホコル・ウツクシブ・イタム・ヲシム・オモシロシ・カナシ・ススメク・ササメク・サトル・アハレブ
[熟語]
怜賢▶・怜殺▶・怜質▶・怜悧▶
[下接語]
可怜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報