思ひ明かす(読み)オモイアカス

デジタル大辞泉 「思ひ明かす」の意味・読み・例文・類語

おもい‐あか・す〔おもひ‐〕【思ひ明かす】

[動サ四]
物思いにふけりながら夜を明かす。
「夜ひと夜―・して」〈夜の寝覚・一〉
思い続ける。
「道々―・して行くに」〈ひとりね・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思ひ明かす」の意味・読み・例文・類語

おもい‐あか・すおもひ‥【思明】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. あれこれと物思いにふけって、夜を過ごす。思い悩んで、夜を明かす。
    1. [初出の実例]「そのあしたに文をもおこせず。夜まで音もせず。心うしとおもひあかして」(出典:大和物語(947‐957頃)一〇三)
  3. 思い続ける。あれこれと思いにふける。
    1. [初出の実例]「『げにや恋路にうへこすものあらじ』など、道道思ひあかして行に」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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