思りしく(読み)おもえりしく

精選版 日本国語大辞典 「思りしく」の意味・読み・例文・類語

おもえ【思】 り しく

  1. ( 「り」は完了の助動詞。「しく」は過去の助動詞「き」のク語法 ) 思っていたこと。物思いに沈んでいたさま。
    1. [初出の実例]「夜のほどろ吾が出でて来れば吾妹子が念有四九(おもへりシク)面影に見ゆ」(出典万葉集(8C後)四・七五四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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