思初(読み)おもいそめる

精選版 日本国語大辞典 「思初」の意味・読み・例文・類語

おもい‐そ・める おもひ‥【思初】

〘他マ下一〙 おもひそ・む 〘他マ下二〙
① 心にかけはじめる。思いはじめる。
万葉(8C後)一八・四〇七〇「一もとのなでしこ植ゑしその心たれに見せむと於母比曾米(オモヒソメ)けむ」
② 恋しはじめる。
古今(905‐914)恋四・六八七「あすか川淵は瀬になる世なりとも、思そめてん人は忘れじ〈よみ人しらず〉」

おぼし‐そ・む【思初】

〘他マ下二〙 (「おもいそめる(思初)」の尊敬語) 思いはじめられる。特に、恋しく思いはじめられる。
源氏(1001‐14頃)朝顔「例の、おぼしそめつる事絶えぬ御くせにて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「思初」の読み・字形・画数・意味

【思初】ししよ

初を思う。

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