思定（読み）おもいさだめる

精選版 日本国語大辞典

おもい‐さだ・める おもひ‥【思定】

〘他マ下一〙 おもひさだ・む 〘他マ下二〙 あれこれ考えて決める。よく考えて気持をはっきり決める。決心する。また、確認する。

※竹取（９Ｃ末‐１０Ｃ初）「この人々の年月をへて、かうのみいましつつのたまふことを、思ひさだめて、一人一人にあひたてまつり給ひね」

おぼし‐さだ・む【思定】

〘他マ下二〙 (「おもいさだめる（思定）」の尊敬語) あれこれ考えてお決めになる。気持をはっきりとお決めになる。

※宇津保（970‐999頃）吹上下「忠こそを思しいでて、『それなりけり』とおぼしさだめて」

おもい‐さだま・る おもひ‥【思定】

〘自ラ四〙 心が決まる。気持がはっきりと決まる。

※源氏（1001‐14頃）浮舟「すこし心安かるべきかたに思さだまりぬるなめり」

出典　精選版 日本国語大辞典