思弁・思辨(読み)しべん

精選版 日本国語大辞典 「思弁・思辨」の意味・読み・例文・類語

し‐べん【思弁・思辨】

〘名〙
① (「礼記‐中庸」の「博学之、審問之、慎思之、明弁之、篤行之」による) 慎重に考えて、明らかに是非をわきまえること。
随筆慎思録(1714)一「学問思辨之功、所以不一レ闕也」 〔朱熹‐白鹿洞書院掲示〕
② (theōria speculatio の訳語) 哲学で、経験や実践の結果によるのでなく、純粋に論理的な思考によって真理をとらえようとすること。直観的認識や知的直観をいう場合もある。観想観照省察。〔哲学字彙(1881)〕

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