思振(読み)おもわせぶり

精選版 日本国語大辞典 「思振」の意味・読み・例文・類語

おもわせ‐ぶりおもはせ‥【思振】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 何か意味がありそうに人に見せかける言葉態度他人関心を引くように、自分の考えや気持をそれとなく表わすさま。
    1. [初出の実例]「起あかる人はさながら空寐入 おもはせぶりにふらるるもうき」(出典:俳諧・若狐(1652)二)
    2. 「じっと寄ってはしみじみと好い中中の思はせぶり」(出典:浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)二)

おもい‐ぶりおもひ‥【思振】

  1. 〘 名詞 〙 その人を思っているようなそぶり。また、その人を思う様子
    1. [初出の実例]「その文色々さまざまの御思ひぶりの文体(ぶんてい)の中に」(出典咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android