思ひ流す(読み)オモイナガス

デジタル大辞泉 「思ひ流す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐なが・す〔おもひ‐〕【思ひ流す】

[動サ四]
次から次へと思い浮かべる。連想する。
「この世のほかの事まで―・され」〈朝顔
あきらめる。断念する。
父母の御ためと―・せば悔やみはなし」〈浄・大磯虎〉

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ流す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐なが・すおもひ‥【思流】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. それからそれへと思い続ける。いろいろのことを次々に思う。
    1. [初出の実例]「この世の外の事までおもひながされ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)朝顔)
  3. 思いを流し捨てる。あきらめる。断念する。
    1. [初出の実例]「遊女も是にかはらず一年切の物とおもひ流(ナガ)して」(出典浮世草子・浮世栄花一代男(1693)一)

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