思積(読み)おもいつむ

精選版 日本国語大辞典 「思積」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つ・む おもひ‥【思積】

〘自マ四〙 思いを重ねる。幾重にも思う。いろいろと考える。
万葉(8C後)九・一七五七「筑波嶺の よけくを見れば 長きけに 念積来(おもひつみこ)し 憂(うれへ)はやみぬ」

おもい‐つも・る おもひ‥【思積】

〘自ラ四〙 思いが増し、だんだん深くなっていく。ますます心配になる。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「あはれにかなしくいみじきに、ここら思つもることも言ひやるかたなくむせかへるを」

おもい‐つもり おもひ‥【思積】

〘名〙 思いが重なること。あれこれと思うこと。
※続千載(1320)雑中・一九三〇「年をのみ思ひつもりの興津なみかけても世をは恨やはする〈藤原雅経〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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