性感染症の現状

六訂版 家庭医学大全科 「性感染症の現状」の解説

性感染症の現状
(感染症)

 性感染症は性行為により伝播(でんぱ)する感染症で、原因病原体はHIVヒト免疫不全ウイルス)、B型肝炎ウイルスなどのウイルスから原虫、細菌寄生虫まで多岐にわたります。

 その罹患率は増加傾向にありましたが、2002年をピークにやや減少に転じています。

 近年では、クラミジア淋菌が性感染症の代表的な原因病原体です。クラミジア感染症は症状に乏しいことも多く、疫学調査からは性風俗は関係しないような若年者の感染が急増しています。決して性風俗による特別な感染症ではないと認識する必要があります。

 淋菌感染症も増加傾向にあり、薬剤耐性菌(たいせいきん)が問題となっています。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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