恋死(読み)こいしぬ

精選版 日本国語大辞典 「恋死」の意味・読み・例文・類語

こい‐し・ぬ こひ‥【恋死】

〘自ナ変〙 恋いこがれて死ぬ。恋しさのあまり病気になって死ぬ。こがれじにする。
万葉(8C後)一五・三七四八「他国(ひとくに)は住みあしとぞ云ふ速(すむや)けく早帰りませ古非之奈(コヒシナ)ぬとに」
謡曲恋重荷(1423頃)「よしや恋ひ死なん、報はばそれぞ人心、乱れ恋になして、思ひ知らせ申さん」

こい‐じに こひ‥【恋死】

〘名〙 恋いこがれて死ぬこと。こがれじに。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「かくおほいなるわざをして、まちわたり給ふほどに、ただこそをこひじににかくれ給ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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