恥骨結合(読み)チコツケツゴウ

百科事典マイペディア 「恥骨結合」の意味・わかりやすい解説

恥骨結合【ちこつけつごう】

左右の恥骨の突起が下腹部正中で,繊維軟骨板をはさんで結合している部分。恥丘内部にある。この結合の下で左右の恥骨の突起が間にはさむ角度は,女性では広くて恥骨弓男性では狭くて恥骨角という。
→関連項目寛骨

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世界大百科事典(旧版)内の恥骨結合の言及

【関節】より

…第1は,相接する2個の骨または軟骨の間に可動性がほとんどあるいはまったくない場合で,これを不動結合とよぶ。少量の結合組織繊維で結びつけられた頭蓋の各骨の間(縫合)や哺乳類の歯の歯根と歯槽骨の間,軟骨で結びつけられた哺乳類の骨盤の左右の恥骨の間(恥骨結合)や頭蓋底の蝶(ちよう)形骨と後頭骨の間などがその例である。これらの場合,動物の種類によっては骨化して一体となっていることもあり,同じ動物でも加齢とともに骨化して2個の骨が癒合することもある(骨結合)。…

【骨盤】より

…爬虫類と哺乳類では寛骨と仙椎とは癒合しないことが多いが,鳥類では成長とともに完全に癒合して一体化し,腹方で大きく開いた1個の骨盤となる。それとは逆に哺乳類では左右の恥骨が腹方へ拡大して正中部で会合し,関節(恥骨結合)でつながりあう。この部分は老齢化とともに骨化・癒合し,左右の腸骨が一体化することもある。…

※「恥骨結合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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