悔返・悔還(読み)くいかえす

精選版 日本国語大辞典 「悔返・悔還」の意味・読み・例文・類語

くい‐かえ・す ‥かへす【悔返・悔還】

〘他サ四〙
① 取り返す。
日本紀略‐延暦一二年(793)一二月壬戌「勅、長岡京百姓宅地価直不悔返、云々」
② 取り消す。
※日蓮遺文‐開目抄(1272)「彼宗以之為実此宗立義理無通等とかけるは悔還(くいかへす)にあらずや」
中世譲与和与(わよ)寄進などで所有権移転した後で、もと所有者がその移転を破棄する。
※百巻本東大寺文書‐久安二年(1146)六月一二日・僧信照公験進納状「右件田者、信照入寺為五師職所望、雖与智禅得業、後日悔返、所入温室田也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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