悪樽(読み)ワルダル

デジタル大辞泉 「悪樽」の意味・読み・例文・類語

わる‐だる【悪×樽】

泥・糞尿ふんにょうなど汚物を入れた樽。若衆仲間の嫁・婿いじめ一種として、熨斗のしをつけて婚家に贈る風習があった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悪樽」の意味・読み・例文・類語

わる‐だる【悪樽】

〘名〙 どぶ泥や糞尿などをつめた樽。また、その樽に熨斗(のし)をつけて婚家に贈ること。若衆仲間の嫁・婿いじめの風習の一種。悪い樽。
※雑俳・柳多留‐九(1774)「わる樽の内二三人ほれたやつ」

あく‐だる【悪樽】

〘名〙 婚礼の風習の一つで、結婚の翌年正月に親戚友人が婿の家に集まって婿に水をあびせて祝う水あびせの儀のとき、若者たちが粗末な水掛けの具などを贈り、もてなしにあずかろうとすること。また、その水掛けの具。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android