悲風(読み)ヒフウ

デジタル大辞泉 「悲風」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ふう【悲風】

さびしく悲しそうに吹く風。悲しみを誘う風。
一句―のごとく耳をかすめて」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「悲風」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ふう【悲風】

  1. 〘 名詞 〙 さびしく悲しげに吹く風。哀感を誘う風の音。多く、秋風にいう。
    1. [初出の実例]「唯有孤墳外、悲風吹松煙」(出典文華秀麗集(818)中・侍中翁主挽歌詞〈嵯峨天皇〉)
    2. [その他の文献]〔李陵‐答蘇武書〕

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普及版 字通 「悲風」の読み・字形・画数・意味

【悲風】ひふう

寂しい風。唐・高適〔宋中、十首、一〕詩 梁王、昔 客復(ま)た多才 悠悠一千年 陳迹(ちんせき)、唯だ高臺 寂(せきばく)として秋に向へば 悲風千里より來る

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