(読み)モン

デジタル大辞泉 「悶」の意味・読み・例文・類語

もん【悶】[漢字項目]

[音]モン(呉) [訓]もだえる
もだえ苦しむ。「悶死悶絶悶悶苦悶煩悶
もつれる。「悶着

もん【×悶】

もだえること。煩悶。
「酒をもて―をすという年上の友」〈啄木・忘れがたき人々〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悶」の意味・読み・例文・類語

もん【悶】

〘名〙 もだえること。煩悶。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「気を喪(うしな)ひ、歎息して悶(モン)を発するが如くならず」 〔楚辞九章・惜誦〕

もだ・える【悶】

〘自ア下一(ヤ下一)〙 もだ・ゆ 〘自ヤ下二〙 煩い苦しむ。思い煩う。もがき悩む。悶絶する。もだう。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「おとど驚きもだえ給ひて、おもほすこと限りなし」

もだえ【悶】

〘名〙 (動詞「もだえる(悶)」の連用形名詞化) もだえること。煩悶。〔文明本節用集(室町中)〕

もだ・ゆ【悶】

〘自ヤ下二〙 ⇒もだえる(悶)

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