情は人の為ならず(読み)なさけはひとのためならず

精選版 日本国語大辞典 「情は人の為ならず」の意味・読み・例文・類語

なさけ【情】 は 人(ひと)の為(ため)ならず

情を人にかけておけば、それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。人に親切にしておけば必ずよい報いがある。
太平記(14C後)二六「今の師直鎧を与へずは、上山命に代らんや。情(ナサケ)は人の為ならずとは、加様の事をぞ申すべき」
[補注]情をかけることは、かえってその人のためにならないと解するのは誤り。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android