(読み)ワク

デジタル大辞泉 「惑」の意味・読み・例文・類語

わく【惑】[漢字項目]

常用漢字] [音]ワク(呉) [訓]まどう
心が何かにとらわれて正しい判断ができなくなる。まどう。まどわす。「惑乱疑惑幻惑眩惑げんわく蠱惑こわく困惑当惑不惑魅惑迷惑誘惑
一定区域を囲み動く。「惑星
[名のり]まどい
難読思惑おもわく

わく【惑】

仏語。迷いのもととなるもの。煩悩ぼんのうのこと。

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精選版 日本国語大辞典 「惑」の意味・読み・例文・類語

まどいまどひ【惑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「まどう(惑)」の連用形名詞化。古くは「まとい」 ) まどうこと。まよい。また、その人。
    1. [初出の実例]「石の上 布留の命は たわやめの 或(まとひ)によりて」(出典万葉集(8C後)六・一〇一九)
    2. 「此間民のまどいが久しい程に漸々に正せぞ」(出典:土井本周易抄(1477)四)

わく【惑】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。煩悩のこと。迷いのもととなるもの。修行してさとりを開くのにさまたげとなるもの。
    1. [初出の実例]「金剛心起断惑斯尽」(出典:勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐九〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惑」の意味・わかりやすい解説


わく

煩悩」のページをご覧ください。

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