惑星直列(読み)わくせいちょくれつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惑星直列」の意味・わかりやすい解説

惑星直列
わくせいちょくれつ

太陽系惑星が一列に並ぶ現象。各惑星はほぼ黄道面 (地球の公転軌道面) 上を公転しているので,地球からみれば,全惑星が黄道上の太陽の位置および 180°反対の位置のいずれか一方に,または両方の位置に分かれて集まることである。実際には,各惑星の公転周期はさまざまであるため,全惑星が正確に一列に並ぶ瞬間はめったに起こらない。したがって,惑星直列といっても,全惑星が黄道上のある範囲に広がりをもって集まることと考えられる。 1982年の中頃には,全惑星がてんびん座方向を中心に集まり,角度のばらつきは 90°以上にもなった。惑星直列が起こっても,全惑星の合計質量は太陽の 1000分の1程度で,太陽や惑星に異変が起こることはない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android