惑星科学(読み)わくせいかがく(英語表記)Planetary science

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惑星科学」の意味・わかりやすい解説

惑星科学
わくせいかがく
Planetary science

地球の成立から現在にいたるまでの歴史を,太陽系の一惑星という観点から,ほかの惑星の生成過程との比較に基づいて理解しようとする研究分野。地球は水の存在とプレートテクトニクスによって,過去の地質現象が隠され,形成期の地球像を復元することは困難であるが,太陽系の他の惑星との比較研究によって地球の発達のさまざまな段階を類推することは可能である。アポロ計画による月面試料の入手や隕石の研究が惑星科学の進展拍車をかけたと考えられるが,コンピュータ・シミュレーション手法の発達によって,惑星形成期の物理条件の解明が進んだことも一因である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android