惑ひ歩く(読み)マドイアリク

デジタル大辞泉 「惑ひ歩く」の意味・読み・例文・類語

まどい‐あり・く〔まどひ‐〕【惑ひ歩く】

[動カ四]道に迷ってさまよう。途方にくれてあてもなくさまよう。
「昔、男、武蔵の国まで―・きけり」〈伊勢・一〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「惑ひ歩く」の意味・読み・例文・類語

まどい‐あり・くまどひ‥【惑歩】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 道に迷ってさまよいまわる。また、途方にくれてあちこち歩きまわる。あてもなくさまよい歩く。
    1. [初出の実例]「人の物ともせぬ所にまどひありけ共」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. あわててあちこち歩きまわる。夢中になって奔走する。
    1. [初出の実例]「下臈・童べなどの仕うまつり堪へぬ雑役をも、たち走りやすく、まどひありきつつ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android