惜みなく愛は奪ふ(読み)オシミナクアイハウバウ

デジタル大辞泉 「惜みなく愛は奪ふ」の意味・読み・例文・類語

おしみなくあいはうばう〔をしみなくアイはうばふ〕【惜みなく愛は奪ふ】

有島武郎評論。大正6年(1917)発表本能生活による人間的自由の獲得を説く。→愛は惜しみなく奪う

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精選版 日本国語大辞典 「惜みなく愛は奪ふ」の意味・読み・例文・類語

おしみなくあいはうばう をしみなくアイはうばふ【惜みなく愛は奪ふ】

評論。有島武郎著。大正六年(一九一七)初稿発表、同九年刊。人間生活の中で、自己本然の要求からなる「本能的生活」を「愛」とし、この愛の本能により、外部から働きかけられる「習性的生活」や「知的生活」を奪いとるとき、人間的自由が実現すると説く。

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