想望(読み)ソウボウ

デジタル大辞泉 「想望」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼう〔サウバウ〕【想望】

[名](スル)
慕い仰ぐこと。
半蔵が日ごろその人たちのことを―していた水戸藤田東湖、戸田蓬軒なぞも」〈藤村夜明け前
心に思い描いて待つこと。
新社会実現を日々に―しつつある者」〈河上肇貧乏物語

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精選版 日本国語大辞典 「想望」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼうサウバウ【想望】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある人を慕い仰ぐこと。また、ある状態に心がひかれて、それを心に思いえがくこと。
    1. [初出の実例]「山紫水明の地に於ける一夕の雅会を想望(サウバウ)して健羨に堪へず」(出典俳諧師(1908)〈高浜虚子〉二七)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐隗囂〕
  3. 事の至るのを想像して待つこと。
    1. [初出の実例]「公卿皆想望頼朝風采、争問状、使者言、頼朝躯矮而面大」(出典:日本外史(1827)三)

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普及版 字通 「想望」の読み・字形・画数・意味

【想望】そうぼう(さうばう)

慕い思う。〔後漢書、文苑下、趙壱伝〕趙壹~體貌魁梧(くわいご)、身の長(たけ)九尺、美須(びしゆ)(鬚)豪眉、之れをむに甚だなり。~(羊)陟、乃ち(司徒)袁と共に之れをす。名、京師を動かし、士大夫其の風を想す。

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