愁ごかし(読み)うれいごかし

精選版 日本国語大辞典 「愁ごかし」の意味・読み・例文・類語

うれい‐ごかし うれひ‥【愁ごかし】

〘名〙 (「ごかし」は、「こかす」の連用形名詞化した「こかし」の変化したもので、策略を用いて人を倒す、欺くことの意) うれいや嘆きの様子で、あわれっぽく持ちかけ、人をだましたり、同情をひいたりすること。
浮世草子傾城禁短気(1711)一「例の習ひの涙をこぼし、『ようござんす、私さへ死ぬればよいもの』といふ、てっきり患(ウレイ)ごかしであらふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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