愁訴(読み)シュウソ

デジタル大辞泉 「愁訴」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐そ〔シウ‐〕【愁訴】

[名](スル)
つらい事情を明かして嘆き訴えること。また、その訴え。「愁訴の声」
患者が訴える症状。→不定ふてい愁訴
[類語]訴える直訴直願嘆願哀訴哀願泣訴泣き付く口説くど泣き込む泣きすがる泣き落とす拝み倒す呼び掛けるアピールする申し出る届け出る願い出る申し込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「愁訴」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐そシウ‥【愁訴】

  1. 〘 名詞 〙 なげきうったえること。事情をうちあけて同情を請うこと。また、そのうったえ。多く、公の機関にうったえでることにいう。
    1. [初出の実例]「人多愁訴、政致擁滞」(出典類聚三代格‐五・寛平七年(895)七月一一日)
    2. 「種々苛刻の法を立てて収斂し州民之に堪へずして屡愁訴すれども用ひられず」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「愁訴」の解説

愁訴
しゅうそ

嘆き訴えること。訴訟中世訴状などで,「愁申す…事」という文言で始まる愁訴の訴状を愁状(うれいじょう)という。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

普及版 字通 「愁訴」の読み・字形・画数・意味

【愁訴】しゆうそ

哀訴。

字通「愁」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android