意気地がない(読み)イクジガナイ

デジタル大辞泉 「意気地がない」の意味・読み・例文・類語

意気地いくじがな・い

やりとげようとがんばる気力がない。「これしき弱音をはくとは―・い」
だらしがない。しまりがない。
泥溝板どぶいたのうえに―・い下駄の音が聞えて」〈万太郎末枯

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精選版 日本国語大辞典 「意気地がない」の意味・読み・例文・類語

いくじ【意気地】 が 無(な)

  1. 何かをやり通そうとする気力や元気がない。他に負けまいとする力強さがない。
    1. [初出の実例]「年がよると、いくぢのねへにはこまりはてます」(出典:洒落本・青楼松之裡(1802)一)
  2. 態度、身なり、やり方などが)だらしない。しまりがない。
    1. [初出の実例]「『ほんに置てきた。一寸と取て来てくんな』『ヤレはあいくぢもねへ事(こん)だァ』」(出典洒落本道中粋語録(1779‐80頃))

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