愛敬付く(読み)アイギョウヅク

デジタル大辞泉 「愛敬付く」の意味・読み・例文・類語

あいぎょう‐づ・く〔アイギヤウ‐〕【愛敬付く】

[動カ四]かわいらしさが備わる。
「口つき―・きて、少し匂ひたるつきたり」〈落窪・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「愛敬付く」の意味・読み・例文・類語

あいぎょう‐づ・くアイギャウ‥【愛敬付】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 (姿、顔かたち、声、性格などに)魅力的な優しさが備わっている。かわいげなところがある。
    1. [初出の実例]「男児の、声あいぎゃうづき、おごりたる声にて、侍の男ども呼びつき、ものなどいひたる」(出典:枕草子(10C終)一二〇)
    2. 「頭つき額つき物あざやかに、まみ、口つき、いとあいぎゃうづき、はなやかなるかたちなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)

あいきょう‐づ・くアイキャウ‥【愛敬付】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 あいきょうがあるようになる。かわいらしくなってくる。
    1. [初出の実例]「愛敬(アイキャウ)づきたる吾が顔を、己もよしと思へる様に、声を放ちて打笑ひ」(出典合巻偐紫田舎源氏(1829‐42)四)

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