愛日(読み)アイジツ

デジタル大辞泉 「愛日」の意味・読み・例文・類語

あい‐じつ【愛日】

《「春秋左伝」文公七年の注「冬日愛すべし、夏日畏るべし」から》冬の日光。⇔畏日いじつ
《「揚子法言」孝至の「孝子は日を愛おしむ」から》時間を惜しむこと。また、日時を惜しんで父母孝養を尽くすこと。

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精選版 日本国語大辞典 「愛日」の意味・読み・例文・類語

あい‐じつ【愛日】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「春秋左伝‐文公七年」の「趙衰冬日之日也、趙盾夏日之日也」の注に「冬日可愛、夏日可畏」とあるところから ) 愛すべき日光。また、冬の日光の異称
    1. [初出の実例]「蒙霧開、愛日暖、可天地和合、風雨不一レ違」(出典:本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉)
    2. [その他の文献]〔駱賓王‐在江南贈宋五之問詩〕
  3. ( 「愛」は「おしむ」の意 ) 日時を惜しむこと。〔大戴礼記‐曾子立事〕
  4. ( 「揚子法言‐孝至」の「孝子愛日」から ) 父母に孝養を尽くすために日時を惜しむこと。転じて、孝心の深いこと。

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普及版 字通 「愛日」の読み・字形・画数・意味

【愛日】あいじつ

日時を惜しむ。また冬日をいう。〔大戴礼、曾子立事〕君子は日を愛(をし)みて以て學ぶ。

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