愛着・愛著(読み)あいじゃく

精選版 日本国語大辞典 「愛着・愛著」の意味・読み・例文・類語

あい‐じゃく ‥ヂャク【愛着・愛著】

〘名〙
仏語愛情に執着すること。人や物に心がとらわれて、どうしても思い切れないこと。愛染。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
徒然草(1331頃)九「まことに愛著の道、その根ふかく、源とほし」 〔六十華厳経‐二五〕
[補注]元来は、①の意で、仏道の障害となるものとされた。読みも呉音によるアイヂャクが本来で「チャク(着)」が連濁によって濁るとするのは誤り。漢音読みのアイチャクは、明治に入ってから多くなる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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