慈姑頭(読み)クワイアタマ

デジタル大辞泉 「慈姑頭」の意味・読み・例文・類語

くわい‐あたま〔くわゐ‐〕【慈姑頭】

クワイの芽が出た形に似ているところから》江戸時代町医者などが結った髪形の一。総髪後頭部で束ね、先を短く垂れ下げたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「慈姑頭」の意味・読み・例文・類語

くわい‐あたま くわゐ‥【慈姑頭】

〘名〙 結髪の形の一つ。総髪をすべて後頭部に束ねて、末を短く垂らしたもの。江戸時代、医者などに多く見られ、その姿が、クワイの芽の出たのに似ているところからいう。慈姑取手(とって)
歌舞伎御国入曾我中村(1825)四立「藪内つい竹、慈姑頭(クワヰアタマ)の医者にて、脈を見てゐる」

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