慧の矢(読み)エノヤ

デジタル大辞泉 「慧の矢」の意味・読み・例文・類語

え‐の‐や〔ヱ‐〕【×慧の矢】

密教で、慧(智慧)を矢にたとえていった語。→じょうの弓

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精選版 日本国語大辞典 「慧の矢」の意味・読み・例文・類語

え【慧】 の 矢(や)

  1. 仏語。密教では、矢を智慧(ちえ)の現われと考えて、定(じょう)の弓とともに無明(むみょう)を滅ぼす象徴とした。愛染明王の持つ弓矢がこれである。
    1. [初出の実例]「定の弓・恵の矢に和順して、遠く走りて逆臣が胸あたりて、木よりさか様に落ちぬ」(出典:古今著聞集(1254)二)

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