慨・憂(読み)うれたし

精選版 日本国語大辞典 「慨・憂」の意味・読み・例文・類語

うれた・し【慨・憂】

〘形ク〙 (「うら(心)いたし(痛)」が変化して一語化したもの。上代では、特にわが意に反する他人行動に対していうことが多い。中古以降、一般に外の状態に対して不満足な気持を表わすのにもいうようになる) うらめしい。憎い。しゃくにさわる。心外である。嘆かわしい。いやだ。
古事記(712)上・歌謡「さ野つ鳥(きぎし)は響(とよ)庭つ鳥(かけ)は鳴く 宇礼多久(ウレタク)も 鳴くなる鳥か」
源氏(1001‐14頃)若菜上「今日の子(ね)の日こそ猶うれたけれ。しばしは老いを忘れても侍るべきを」
うれた‐げ
〘形動〙
うれた‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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