慫(漢字)

普及版 字通 「慫(漢字)」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] ショウ
[字訓] すすめる・おどろく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は從(従)(しよう)。〔説文〕十下に「くなり」、〔玉〕に「悚(おそ)るるなり」とみえる。〔方言、十〕に「慫慂(しようよう)はむるなり」とし、また「南楚にて、そ己(おのれ)喜ぶことを欲せざるに、旁人之れを(よろこ)び、怒ることを欲せざるに、旁人之れを怒る、~或いは之れを慫慂と謂ふ」とみえる。のち人にむりにものを勧めて、従うことを求める意に用いる。

[訓義]
1. すすめる。
2. おどろく。

[古辞書の訓]
名義抄〕慫 ツツシム・オドロク 〔字鏡集〕慫 アタム・オソル・ウゴク・ウヤマフ・オドロク・ニクム

[語系]
慫・悚(竦)siongは同声。〔説文〕に慫を「讀みて悚(しよう)の(ごと)くす」とあり、もと同声。從・束に従う字には、もと身をすくめるようなさまをいうものがある。

[熟語]
慫兢・慫慂

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android