慶長小判(読み)けいちょうこばん

精選版 日本国語大辞典 「慶長小判」の意味・読み・例文・類語

けいちょう‐こばんケイチャウ‥【慶長小判】

  1. 〘 名詞 〙 江戸初期、慶長六年(一六〇一)から江戸幕府一分金と同時に発行した長円形金貨。千分中金八四二・九、四匁七六(一八グラム)。一両に通用した。
    1. 慶長小判
      慶長小判
    2. [初出の実例]「慶長小判(ケイチャウコバン)を始めとして万延年中迄の貨幣を揃へて」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉始めて亜米利加に渡る)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の慶長小判の言及

【慶長金銀】より

…慶長大判は京都の大判座後藤徳乗が鋳造し,のちに徳乗の弟長乗が江戸で引き続いてつくった。慶長小判,同一分金は大判座の後藤家から分かれた後藤庄三郎光次により江戸の小判座はじめ,京都,駿府,佐渡の鋳造所においてつくられた。この慶長金貨に先立って,1595年(文禄4)に武蔵墨書(すみがき)小判,駿河墨書小判がつくられ,さらに慶長古鋳小判や二分金,額一分金が鋳造された。…

【小判】より

…江戸時代における金貨の一種。1601年(慶長6)徳川家康は慶長小判(1両)を鋳造し,それ以後小判は幕府貨幣のなかでも標準貨幣となった。慶長小判は後藤庄三郎光次により江戸の小判座(金座)はじめ,京都・駿府・佐渡の鋳造所でつくられた。…

※「慶長小判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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