憂身を窶す(読み)うきみをやつす

精選版 日本国語大辞典 「憂身を窶す」の意味・読み・例文・類語

うきみ【憂身】 を 窶(やつ)

  1. 労苦もいやがることなく、身のやせるほど熱中する。一所懸命にうちこむ。
    1. [初出の実例]「うき身やつすは親の為、其のかねをやる物かと」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
  2. ( 「浮身」と書くことが多い ) 無益なことに夢中になる。耽溺(たんでき)する。
    1. [初出の実例]「詩文章にうき身をやつして」(出典:談義本・世間万病回春(1771)一)
    2. 「まことに浮身(ウキミ)をやつして惚れて居るじゃアなひか」(出典人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android