憩・息(読み)いこう

精選版 日本国語大辞典 「憩・息」の意味・読み・例文・類語

いこ・う いこふ【憩・息】

[1] 〘自ワ五(ハ四)〙 息をつぐ。休息する。休憩する。
霊異記(810‐824)上「車を駕(か)け薪を載せ、憩(イコフ)こと无(な)く駈(おひつか)はれ〈興福寺本訓釈 憩 伊己不己止〉」
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)五「ちといかわうと思ふが、其ならば我汝を呼う時に、答て諾といへ、調法せうと云ぞ」
[2] 〘他ハ四〙 いこうようにする。休息させる。安らかにする。
※地蔵十輪経元慶七年点(883)一「苦を息(イコヒ)、安楽を獲たまひつ」
[3] 〘他ハ下二〙 (二)に同じ。
書紀(720)仁徳四年三月(前田本訓)「今より以後三年に至るまでに、悉に課役(おほせつかふこと)を除(や)めて、百姓の苦を息(イコへ)よ」
今昔(1120頃か)二八「国の政(まつりごと)をも息(い)こへ、物をも吉く納めさせ給て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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