懸出・掛出(読み)かけだし

精選版 日本国語大辞典 「懸出・掛出」の意味・読み・例文・類語

かけ‐だし【懸出・掛出】

〘名〙
江戸時代大坂蔵屋敷での払米方法の一種切手米による払米方法に対するもので、おもに、虫食い、色付、濡米(ぬれまい)など痛米(いたみまい)の売払いに用いられ、敷銀は取引の翌日に支払われた。
※稲の穂(1842‐幕末頃)「虫喰の交りたるを毛入米と言、右惣躰懸出しにて売払に成る」
② 江戸時代、即時払いによる商取引をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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