成形(読み)セイケイ

デジタル大辞泉 「成形」の意味・読み・例文・類語

せい‐けい【成形】

[名](スル)かたちづくること。また、ある形に作ること。形成。「胸郭成形
「明治十四五年の交に―したる在野二政党」〈小林雄七郎・薩長土肥〉
[類語]形成造形成型整形形作る

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精選版 日本国語大辞典 「成形」の意味・読み・例文・類語

せい‐けい【成形・成型】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 統一のあるものにかたちづくること。一つの形につくりあげること。また、そのでき上がった形。形成。
    1. [初出の実例]「凡(およそ)男女一たび胎を出て、耳目に感を生すれば、学知の心は自然に涌進す、一生脳神の成形は、此時より始まる」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
    2. [その他の文献]〔柳宗元‐柳州山水近治可遊者記〕
  3. 素材に、ある一定の形づけをすること。
    1. (イ) 型を用いて素材を一定形状に加工すること。プラスチックなどの圧縮成形、トランスファー成形、射出成形、押出し成形、カスチングなど。
    2. (ロ) 陶磁器、耐火物、サーメット、ガラスなど窯業(ようぎょう)製品をつくるときの一工程で、湿気を与えた粉末スラリー、加熱軟化させた原料などを物理的操作によって所要の形状に仕上げること。
    3. (ハ) フルファッション式靴下、セーターなどをつくるとき、目べらし、目ふやしを行なって編み、地の幅を調節して形状をつくること。
  4. 耕地に畦(あぜ)や作条をつくって、種まきや植えつけの準備をすること。

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普及版 字通 「成形」の読み・字形・画数・意味

【成形】せいけい

一定のできあがった形。〔荘子斉物論〕一たび其の形を受くれば、びざるも盡くるを待つ。物と相ひし相ひ靡(び)せば争いもまれる)、其の行(ゆくゆく)盡くること馳(は)するが如く、之れを能(よ)く止むる(な)し。亦た悲しからずや。

字通「成」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「成形」の解説

成形

 形を整えること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の成形の言及

【成体】より

…個体発生過程の最終段階にあり,生殖が可能となった生物(主として動物)個体をさす。昆虫では成虫,植物では成形といわれることが多い。一様に受精卵(種子)から出発しても,成体に到達するまでの過程は生物の種類によってさまざまで,胚,幼生(昆虫の場合は幼虫,植物では幼形),胎児,幼若個体などの段階を経る。…

※「成形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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