成業(読み)セイギョウ

デジタル大辞泉 「成業」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぎょう〔‐ゲフ〕【成業】

[名](スル)
学問事業などを成し遂げること。
「最早学問も―したるが故に」〈福沢学問のすゝめ
奈良平安時代、官吏登用の課程を踏み、秀才進士明経みょうぎょう明法みょうぼうなどの試験に合格し、官職任用の資格を得ること。

じょう‐ごう〔ジヤウゴフ〕【成業】

学業などをなしとげること。せいぎょう。
律令制で、大学寮学生がその課程を終え、試験に合格すること。得業

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精選版 日本国語大辞典 「成業」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぎょう ‥ゲフ【成業】

〘名〙
① 事業または学業などをなし遂げること。
※日本詩史(1771)序「刊其成業於碑。為後世之名
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉二「足利の成業も偶然に非ず、楠氏の討死も亦偶然に非ず、皆其然る所以の源因ありて然るものなり」 〔史記‐貨殖伝〕
令制で、官人登用の課程をふみ、秀才・進士・明経明法などの国家試験に合格し、官職任用の資格を得ること。
※令集解(738)学「古記云。〈略〉然通計年数。不成業者。不聴也」
③ 論義法要で、竪義竪者をつとめた僧侶
※東大寺続要録(1281‐1300頃)供養篇本「僧綱六口〈法眼紫甲〉、已講二口、成業卅五口〈已上法眼青甲〉」

じょう‐ごう ジャウゴフ【成業】

〘名〙
① 学業などをなしとげること。せいぎょう。〔塵芥(1510‐50頃)〕
② 令制の大学寮の学生がその課程を終わり、試験に合格すること。得業。せいぎょう。
③ 論義法要において竪義(りゅうぎ)役をつとめる僧。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)諸会篇「以成業二人〈乗恵・成延〉為使者

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普及版 字通 「成業」の読み・字形・画数・意味

【成業】せいぎよう

成就した仕事

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