成田佐左衛門(読み)なりた・さざえもん

朝日日本歴史人物事典 「成田佐左衛門」の解説

成田佐左衛門

没年享保19.10.26(1734.11.21)
生年:生年不詳
江戸中期,越後(新潟県)紫雲寺潟新田の開発者。江戸の豪商。屋号会津屋。竹前小八郎が紫雲寺潟新田開発を出願したとき,身寄りの者として享保12(1727)年願人の証人となり,江戸本所松坂町の家屋敷1軒を質に入れ200両を用立て,同13年には柏崎の豪商宮川四郎兵衛を新田鍬組人数に参加させた。同17年,竹前権兵衛が500町歩を拝領すると,その10分の1の50町歩を受け取り新田を開発し成田新田と称した。江戸商人の地方進出例ともいえる。<参考文献>『加治川治水沿革史』

(小村弌)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「成田佐左衛門」の解説

成田佐左衛門 なりた-さざえもん

?-1734 江戸時代中期の豪商。
江戸の人。享保(きょうほう)12年越後(えちご)(新潟県)紫雲寺潟(しうんじがた)の私費干拓を出願した硫黄採掘業者竹前小八郎の証人となり,資金調達にくわわる。小八郎の兄権兵衛(ごんべえ)が幕府からあたえられた500haの土地のうち50haをゆずられ成田新田をひらいた。享保19年10月26日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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