成行売買(読み)なりゆきばいばい

精選版 日本国語大辞典 「成行売買」の意味・読み・例文・類語

なりゆき‐ばいばい【成行売買】

〘名〙 取引市場で、あらかじめ値段を定めないで当日の相場の成り行きにまかせて売買を行なうこと。〔取引所用語字彙(1917)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「成行売買」の意味・わかりやすい解説

成行売買
なりゆきばいばい

委託売買の一方式。商品を委託売買する際、委託者がその希望売買値段(価格)を指定せず、受託者手腕を信頼して一任するやり方をいう。受託者は一定時の市場における決定相場を任意に採用して売買をまとめることができるが、いかなる値段で売買が行われても、委託売買の性質上、計算危険負担は委託者がしなければならない。受託者は、契約または慣習に従って一定の手数料を受け取る。相場の変動が激しい場合、受託者の能力が優れている場合などには、成行売買のほうが有利となることもある。成行売買とは対照的に、最低販売価格または最高買付価格を指定する委託売買を、指値(さしね)売買という。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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