我が世(読み)わがよ

精選版 日本国語大辞典 「我が世」の意味・読み・例文・類語

わが【我が】 世(よ)

① 自分の寿命。自分の生涯
万葉(8C後)一・一〇「君が代も吾代(わがよ)も知るや磐代(いわしろ)の岡の草根をいざ結びてな」
② 自分のものである世。何事も自分の思い通りになる世。
※小右記‐寛仁二年(1018)一〇月一六日「但非宿構者、此世乎は我世とそ思望月乃虧たる事も無と思へは、余申云、御歌優美也」
③ 自分の生きている世界。自分の範疇である世界。
徒然草(1331頃)二六「うつろふ人の心の花に、なれにし年月を思へば、〈略〉我世の外になりゆくならひこそ、亡き人のわかれよりもまさりてかなしきものなれ」
④ 自分の所帯。自分の生活。
浮世草子日本永代蔵(1688)五「小者布子に、手染の薄色仕立着せる程せはしき内証、我世(ワガヨ)なればとて、面白からず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android