我主(読み)ワヌシ

デジタル大辞泉 「我主」の意味・読み・例文・類語

わ‐ぬし【我主/和主】

[代]二人称人代名詞。対等以下の者に、親愛気持ちをこめて用いる。おぬし。おまえ。
せうとを見よといふ事あんなれば、―にや似たる」〈夜の寝覚・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「我主」の意味・読み・例文・類語

わ‐ぬし【我主・和主】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称。対等以下の相手に対して主として親しみの気持で用いる。そなた。おぬし。わどの。
    1. [初出の実例]「兄(せうと)を見よといふ事あむなれば、わぬしにや似たる」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)

わ‐が‐ぬし【我主】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称。親愛の気持をこめて呼ぶ語。あがぬし。
    1. [初出の実例]「左大将、『わがぬしを酔(ゑ)はし奉るも心ありや〈略〉』とたはぶれ給て」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

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